xG
えっくす・じー
xG(expected Goals:期待ゴール)は、サッカーにおいて、特定のシュートがゴールになる確率を数値化した統計指標である。各シュートに対して、過去の膨大なデータを基に、シュート位置、角度、シュートの種類(ヘディング、利き足、逆足など)、ディフェンダーやゴールキーパーの位置、プレーの文脈(カウンターか組織的攻撃かなど)といった要素を考慮して、0から1の間の数値が算出される。例えば、ペナルティキックのxGは約0.76〜0.79とされ、約8割の確率でゴールが期待されることを意味する。xGの合計値は、チームやプレイヤーの攻撃パフォーマンスを評価する上で有用であり、実際の得点との差を見ることで、運の要素や決定力の高低を分析できる。xGが高いのに得点が少ない場合、決定力不足やゴールキーパーの好セーブが考えられ、逆にxGが低いのに得点が多い場合、効率的なフィニッシュや相手ゴールキーパーのミスが影響している可能性がある。現代サッカーでは、xGを含む高度な分析データが、スカウティングや戦術立案、選手評価に広く活用されており、データアナリストの重要性が高まっている。