サッカー用語辞典

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オーバーヘッドキック

おーばーへっどきっく

オーバーヘッドキックとは、背中を地面に向けて宙返りするように体を反転させ、頭上を越えるボールを後方に蹴る高度なアクロバティック技術である。主に背後から来るクロスボールやパスに対して使用され、シュートクリアの場面で見られる。成功には優れた身体能力、空中感覚、タイミングが不可欠で、サッカーの技術の中でも最も難易度が高い。ペレ、ウーゴ・サンチェス、ズラタン・イブラヒモビッチ、クリスティアーノ・ロナウドなどがオーバーヘッドキックで伝説的なゴールを決めている。特にロナウドの2018年チャンピオンズリーグでのゴールは、完璧なフォームとタイミングで世界中を驚嘆させた。オーバーヘッドキックは危険を伴うプレーでもあり、周囲に選手がいる場合はファウルとなることもある。バイシクルキックとほぼ同義語として使われるが、厳密にはバイシクルキックは自転車を漕ぐような足の動きを指す。スペクタクルなプレーとして観客を魅了し、成功すれば年間ベストゴール候補になる華麗な技術である。