サッカー用語辞典

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数的優位

すうてきゆうい

数的優位は、ピッチ上の特定のエリアにおいて、相手よりも多くの選手を配置している状況を指す。例えば、攻撃時に3人の攻撃側選手に対して2人の守備側選手しかいない「3対2」の状況などが数的優位である。この状況を作り出すことで、フリーの選手が生まれたり、パスコースが増えたり、相手を引きつけて空いたスペースを使えたりと、攻撃を有利に進めることができる。数的優位を作るには、オーバーラップアンダーラップポジションチェンジなどの動きが重要となる。また、ボールサイドに人数をかけて局地的な数的優位を作り、突破を図る戦術も一般的である。逆に、守備側は数的不利な状況でいかに守るか、あるいは素早く人数をかけて数的同数に持ち込むかが課題となる。現代サッカーでは、この数的優位の創出と活用が戦術の核心となっている。