サドンデス
さどんです
サドンデスは、延長戦で先にゴールを決めたチームがその時点で勝利となるルールです。「ゴールデンゴール方式」とも呼ばれ、1990年代から2000年代初頭にかけてFIFAの主要大会で採用されていました。このルールの目的は、PK戦に頼らず、よりドラマチックな決着を生み出すことでした。2002年日韓ワールドカップでは、決勝トーナメントでこのルールが採用されました。しかし、サドンデスは消極的な戦術を誘発し、延長戦が膠着状態に陥りやすいという批判がありました。チームが守備的になり、リスクを冒さなくなるため、試合の質が低下するケースが目立ちました。その結果、FIFAは2004年にこのルールを廃止し、現在は延長30分を戦った後、決着がつかない場合はPK戦で勝敗を決する方式に戻っています。サッカー史における興味深いルール実験の一つです。