サッカー用語辞典

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シャドー

しゃどー

シャドーとは、最前線のストライカーの影(shadow)のように後方に位置し、攻撃をサポートする選手を指すサッカー用語である。主に4-2-3-14-3-3などのシステムにおいて、トップの選手の脇や後方から攻撃に参加する役割を担う。シャドーストライカーとも呼ばれ、中盤と前線の間のスペースを有効活用することが求められる。このポジションの選手は、相手ディフェンスラインと中盤の間のスペース、いわゆる「バイタルエリア」で積極的にボールを受け、ゴールに直結するプレーを展開する。シャドーには高い技術力、優れたポジショニング能力、そして得点感覚が必要とされる。守備時には前線からのプレッシングを開始する役割も担い、攻守両面での貢献が期待される。トップ下セカンドトップと類似した役割だが、より前線寄りで、よりゴールに近い位置でプレーする傾向がある。ドイツサッカーでは伝統的にこのポジションが重視されており、トーマス・ミュラーなどが代表的な選手として知られる。現代サッカーでは、システムの流動性が高まっており、シャドーの役割も多様化している。