システム

しすてむ

システムは、サッカーにおいて選手の配置や役割分担を定めた戦術的な枠組みであり、一般的にフォーメーションとも呼ばれる。システムは数字で表記され、ゴールキーパーを除く10名のフィールドプレーヤーを、ディフェンダー、ミッドフィールダー、フォワードの各ラインごとに分類する。例えば、4-4-2は4人のディフェンダー、4人のミッドフィールダー、2人のフォワードを配置するシステムである。代表的なシステムには、4-3-3、4-2-3-1、3-5-2、3-4-3などがあり、それぞれに特徴と利点・欠点がある。4-3-3は攻撃的でワイドな展開が可能、4-2-3-1はバランスが良く現代サッカーで主流、3-5-2はサイドの選手が攻守に奔走する必要があるなど、システムによってチームのプレースタイルが大きく変わる。監督は、自チームの選手の特性、相手チームの弱点、試合の状況などを考慮してシステムを選択し、試合中にシステムを変更することもある。現代サッカーでは、固定的なシステムではなく、攻撃時と守備時で形を変える流動的なシステムが主流となっている。また、同じ4-3-3でも、中盤の3人の役割配分によって、戦術的な性格は大きく異なる。