サッカー用語辞典

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ターゲットマン

たーげっとまん

ターゲットマンとは、前線で味方からのロングパスクロスボールの受け手となり、ボールをキープまたは落として攻撃の起点となるフォワードの役割である。高身長とフィジカルの強さが求められ、空中戦での優位性を活かして競り合いに勝つことが主な仕事となる。ターゲットマンは単にボールを収めるだけでなく、ポストプレーで味方を活かしたり、相手ディフェンスを引きつけてスペースを作る戦術的役割も担う。ディディエ・ドログバ、ズラタン・イブラヒモビッチ、ロベルト・レヴァンドフスキなどが代表的な選手である。イングランドのサッカーでは伝統的にターゲットマンを軸とした縦に速い攻撃が好まれてきた。現代では、エメリク・ラポルテやハリー・ケインのように、ポストプレーだけでなくテクニックと得点力も兼ね備えた万能型ターゲットマンが評価される。カウンター戦術やロングボール戦術において、ターゲットマンは攻撃の核となる重要な存在である。