サッカー用語辞典

← 用語一覧に戻る

トラップ

とらっぷ

トラップは、サッカーにおいて飛んでくるボールを自分の体の一部を使って止め、次のプレーに繋げやすい位置にコントロールする技術である。正確には「ファーストタッチ」や「ボールコントロール」とも呼ばれ、サッカーの基本技術の中でも最も重要なものの一つとされている。トラップには使用する体の部位によって様々な種類があり、インサイド(足の内側)トラップ、アウトサイド(足の外側)トラップ、インステップ(足の甲)トラップ、胸トラップ、腿トラップ、足裏トラップなどが代表的である。優れたトラップは、ボールの勢いを吸収しながら次のプレーに最適な位置にボールを置くことができ、プレーの選択肢を広げる。特に現代サッカーではプレッシングが激しくなっているため、狭いスペースでも正確にトラップする技術が求められる。浮き球に対するトラップでは、ボールの落下点を予測し、タッチする瞬間に力を抜いてクッションのように衝撃を吸収することが重要である。また、相手の位置を把握しながらトラップすることで、次のドリブルやパスに素早く移行できる。スペインのシャビやイニエスタは狭いスペースでの精密なトラップ技術で知られており、現代サッカーにおけるトラップの重要性を示している。