サッカー用語辞典

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ベンチ

べんち

ベンチは、サッカーにおいて、試合開始時にスタメンではなく控えとして登録されている選手たち、または彼らが座る場所を指す用語である。通常、ベンチには7〜9名の選手が登録され、試合中に最大5名(大会規定により異なる)までが交代要員として出場できる。ベンチメンバーは、スタメンの選手が負傷した場合や、戦術的な変更が必要な場合、疲労した選手を交代させる場合などに出場機会を得る。監督は、試合の流れを見ながら、どのタイミングで誰を投入するかを判断し、これが試合の勝敗を左右することも多い。ベンチメンバーには、スタメン選手と同等の能力を持つ選手もおり、チームの層の厚さを示す指標となる。また、若手選手にとっては、ベンチ入りすることが成長の証であり、出場機会を待つ重要なステップとなる。「ベンチを温める」という表現は、出場機会が少ない状況を揶揄する言葉として使われる。一方、「スーパーサブ」と呼ばれる、途中出場で結果を出すことを得意とする選手もおり、彼らはチームにとって貴重な戦力となる。現代サッカーでは、過密日程に対応するため、スカッドローテーションが重視され、ベンチメンバーの重要性はますます高まっている。