ポジティブトランジション
ぽじてぃぶとらんじしょん
ポジティブトランジションとは、自チームがボールを奪った直後から攻撃に転じる局面を指すサッカーの戦術用語です。守備から攻撃への切り替えの瞬間であり、相手の守備陣形が整っていない状態を突くチャンスとなります。現代サッカーでは、このポジティブトランジションの局面を効果的に活用することが、得点機会を創出する重要な要素とされています。ボールを奪った瞬間に素早く前線へパスを送る、ドリブルで持ち上がる、または数的優位を作って攻撃するなど、さまざまなアプローチがあります。ユルゲン・クロップの「ゲーゲンプレス」やディエゴ・シメオネのカウンター戦術は、ポジティブトランジションを最大限に活用する代表例です。対義語はネガティブトランジションで、ボールを失った瞬間の守備への切り替えを指します。両方のトランジションを高い強度で行うことが、現代サッカーで勝利するための重要な要素となっています。