サッカー用語辞典

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コンパクト

こんぱくと

コンパクトとは、チーム全体の守備陣形を縦横に縮めて、相手の攻撃スペースを限定する戦術的な概念です。選手間の距離を適切に保つことで、パスコースを塞ぎ、相手の攻撃を効果的に制限します。特にディフェンスラインとミッドフィールドラインの間隔を狭く保つことが重要で、一般的に15〜20メートル程度が理想とされています。コンパクトな陣形を維持することで、プレッシングの効率が高まり、ボール奪取後の速攻にもつながりやすくなります。現代サッカーでは、ユルゲン・クロップやディエゴ・シメオネなどの監督が、コンパクト守備組織を重視する戦術を採用しています。逆に陣形が縦に間延びした状態を「バラバラ」や「ルーズ」と表現し、守備の脆弱性を示す状態として避けられます。コンパクトネスは、ボール保持時にも重要で、パスの選択肢を増やし、ボールロストのリスクを減らす効果があります。