ミッドフィールダー
みっどふぃーるだー
ミッドフィールダーは、サッカーのピッチ中央部でプレーする選手を指す専門用語であり、攻撃と守備の両方に関わる重要なポジションである。英語のMidfielderに由来し、フィールドの中盤を意味するミッドフィールドでプレーすることからこの名がついた。ミッドフィールダーの役割は極めて多岐にわたり、守備時には自陣を守り、攻撃時には前線へパスを供給し、時には自らゴールを狙うこともある。そのため「チームの心臓」「ゲームメイカー」と称されることも多い。ミッドフィールダーは大きく分けて、守備的ミッドフィールダー(ボランチ)、中央ミッドフィールダー、攻撃的ミッドフィールダー(トップ下)、サイドミッドフィールダー(ウイング)などに細分化される。守備的MFはボール奪取と最終ラインの保護、中央MFは攻守のバランス、攻撃的MFはチャンスメイクと得点、サイドMFはサイド攻撃の起点となる。歴史的には1920年代以降、WMフォーメーションの導入によってミッドフィールドという概念が確立された。現代サッカーでは戦術の高度化により、ミッドフィールダーに求められる能力は増し続けており、技術、体力、戦術理解度のすべてが高次元で要求される。