サッカー用語辞典

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ノックアウトステージ

のっくあうとすてーじ

ノックアウトステージは、サッカーの大会において、トーナメント形式で行われる決勝トーナメントの段階を指す用語である。グループステージを勝ち抜いたチームが参加し、1試合ごとに勝者が次のラウンドに進み、敗者は敗退する方式である。FIFAワールドカップUEFAチャンピオンズリーグなど、多くの主要大会で採用されている。ノックアウトステージでは、引き分けで終わった場合、延長戦(15分ハーフ×2)が行われ、それでも決着がつかない場合は、PK戦で勝敗を決する。一発勝負の緊張感と、負けたら終わりというプレッシャーが、選手たちに極限の集中力を要求する。また、ホームアンドアウェイ方式(2試合の合計得点で勝敗を決める)を採用する大会もあり、この場合、アウェイゴールルール(現在は廃止されている大会も多い)が適用されることもあった。ノックアウトステージでは、グループステージとは異なる戦術的アプローチが求められ、リスク管理と勝負所の見極めが重要になる。特に、延長戦PK戦を見据えた選手交代のタイミングや、体力配分が勝敗を分けることもある。歴史的な名勝負や劇的な逆転劇が生まれるのも、ノックアウトステージの魅力である。