サッカー用語辞典

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ハーフボレー

はーふぼれー

ハーフボレーとは、地面にバウンドした直後のボールを蹴るシュートまたはパスの技術である。ボールが地面に接地した瞬間またはその直後に足を当てることで、ボールの勢いを利用して強力かつ正確なキックが可能となる。タイミングが極めて重要で、早すぎても遅すぎても効果的なキックにならない。ハーフボレーシュートは、ゴール前のこぼれ球浮き球クリアボールに対して使われることが多く、相手ゴールキーパーが予測しにくい弾道を生み出す。スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、ポール・スコールズなどミッドフィールダーの名手がハーフボレーシュートで数多くの名ゴールを決めてきた。特にジェラードの2006年FAカップ決勝でのハーフボレーは歴史的名ゴールとして知られる。技術的には、軸足の位置、体の傾き、インパクトの瞬間の足首の角度が成否を分ける。ハーフボレーはフルボレーよりもコントロールしやすく、グラウンダーの強烈なシュートを放つことができる高度な技術である。