サッカー用語辞典

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ホームアドバンテージ

ほーむあどばんてーじ

ホームアドバンテージ(Home Advantage)は、自分たちのホームスタジアムで試合を行うチームが持つ有利性のことである。統計的に見ても、ホームチームの勝率はアウェイチームより高い傾向がある。この有利性の要因としては、サポーターからの声援によるモチベーション向上、慣れ親しんだピッチやロッカールームでのプレー、アウェイチームの移動疲労、気候や標高への適応、審判判定への心理的影響などが挙げられる。特に大観衆の前でのプレーは、選手に大きな心理的影響を与える。逆に、プレッシャーとして作用し、期待に応えられない場合もある。戦術面では、ホームゲームでは攻撃的な布陣を採用し、アウェイゲームでは守備的な戦術を取ることが一般的である。リーグ戦では、ホームとアウェイで各1試合ずつ行うホーム&アウェイ方式が採用され、公平性が保たれている。ただし、新型コロナウイルスの影響で無観客試合が行われた際には、ホームアドバンテージが著しく減少したというデータもあり、観客の存在がいかに重要かが証明された。また、中立地で行われる決勝戦や国際大会では、ホームアドバンテージが存在しないため、純粋な実力勝負となる。