サッカー用語辞典

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ボール支配率

ぼーるしはいりつ

ボール支配率とは、試合中に各チームがボールを保持していた時間の割合を示す統計データです。ポゼッション率とも呼ばれ、試合の支配状況を数値化する指標として広く使用されています。計算方法は、各チームのボール保持時間を試合の総時間で割ることで算出されます。例えば、90分の試合で60分間ボールを保持していれば、ボール支配率は約67%となります。ポゼッションサッカーを志向するチームは、高いボール支配率を目指し、相手に攻撃の機会を与えないようにします。バルセロナの黄金期やスペイン代表のティキタカ戦術では、70%以上のボール支配率を記録することも珍しくありませんでした。しかし、ボール支配率が高いことが必ずしも勝利につながるわけではなく、カウンターアタックを主体とするチームは低いボール支配率でも効率的に得点を奪います。近年では、GPSやトラッキングシステムの発達により、より正確なボール支配率の測定が可能になっています。試合分析においては、ボール支配率だけでなく、どのエリアで保持していたかという「効果的ポゼッション」も重要視されています。