サッカー用語辞典

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ロングカウンター

ろんぐかうんたー

ロングカウンターとは、自陣深い位置でボールを奪った後、長い距離を一気に駆け上がって相手ゴールを目指すカウンターアタックの一種。ボールを奪った地点からゴールまでの距離が長いため、スピードのある選手による縦方向への素早い展開が重要となる。典型的なパターンとしては、自陣ペナルティエリア付近でボールを奪い、ロングパスドリブルで一気に相手陣地へ攻め込む形がある。相手チームが攻撃時に多くの選手を前線に上げている場合、奪った瞬間に相手の守備陣形が整っていない状態を突くことができる。レアル・マドリードやリヴァプールなど、高速カウンターを武器とするチームが得意とする戦術である。成功には、正確なロングパス、スピードのある攻撃陣、そして素早い判断力が必要で、数本のパスで決定機を作り出すことが理想とされる。守備的なチームがポゼッション重視の強豪相手に対抗する際に、効果的な戦術として用いられることが多い。