司令塔
しれいとう
司令塔とは、チームの攻撃を組み立て、ゲームをコントロールする中心的な役割を担う選手のことを指す。英語ではPlaymakerやRegista、Maestroなどと呼ばれ、チームの戦術的な頭脳として機能する。司令塔は優れたパスセンス、広い視野、高いサッカーIQ、そして試合を読む能力を持ち、的確なパスで味方を活かしながらゲームの流れを支配する。配置される位置は戦術によって異なり、攻撃的ミッドフィールダーとして前線寄りでプレーする場合もあれば、守備的ミッドフィールダーとして後方からゲームを組み立てる場合もある。イタリアのレジスタと呼ばれる深い位置からゲームメイクするタイプや、スペインのメディアプンタと呼ばれる前線寄りでプレーするタイプなど、各国のサッカー文化によって異なる司令塔のスタイルが存在する。歴史的にはディエゴ・マラドーナ、ジネディーヌ・ジダン、アンドレア・ピルロ、シャビ・エルナンデスなど、数々の伝説的選手がこの役割を担ってきた。日本では中田英寿や遠藤保仁などが代表的な司令塔として活躍した。