プレーメーカー

ぷれーめーかー

プレーメーカーとは、チームの攻撃を組み立て、試合の流れを作り出す役割を担う選手のことを指す。主に中盤に位置し、優れたパス能力、広い視野、的確な判断力を持つ選手がこの役割を果たす。プレーメーカーには大きく分けて2つのタイプがあり、守備的な位置から攻撃の起点となるディープライイングプレーメーカー（レジスタ）と、より前線寄りで最終パスを出すアタッキングミッドフィルダー型がある。前者の代表例としてはピルロ、シャビ、ブスケツなどが挙げられ、後者にはジダン、イニエスタ、デ・ブライネなどが該当する。プレーメーカーは単にパスを出すだけでなく、相手の守備組織を分析し、どこにスペースがあるかを見極め、タイミングを計って効果的なパスを供給する。また、ボールを保持することでテンポをコントロールし、チーム全体のリズムを作る重要な存在でもある。現代サッカーでは、戦術の進化により伝統的なプレーメーカーの役割が分散される傾向もあるが、依然としてチームの創造性を担う重要なポジションである。