サッカー用語辞典

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警告

けいこく

警告とは、サッカーの試合中に選手が反則行為を犯した際に、主審が提示するイエローカードによる処分のこと。反則の程度がレッドカードに値するほど重大ではないが、注意や口頭での指導では不十分と判断された場合に与えられる。警告の対象となる反則には、危険なプレー、相手を倒す、スポーツマンシップに反する行為、異議を唱える、遅延行為、無許可でピッチに入退場する、などがある。1試合で同じ選手が2枚のイエローカードを受けると、自動的にレッドカードとなり退場処分となる。また、大会期間中に警告が累積すると、一定枚数で次の試合に出場停止となる累積警告制度が適用される。この制度は1970年のワールドカップメキシコ大会から導入され、ケン・アストンによって考案された。イエローカードは視覚的に分かりやすく、スタジアムの観客やテレビ視聴者にも処分内容が明確に伝わる。戦術的ファウルで意図的に警告を受けるプレーもあるが、累積のリスクを常に考慮する必要がある。フェアプレーを促進するための重要な規則である。