サッカー用語辞典

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インステップキック

いんすてっぷきっく

インステップキックとは、足の甲の中央部分である「インステップ」でボールを蹴るキック技術である。足の甲全体でボールを捉えることで、最も強く正確なキックが可能となり、ロングパスや強烈なシュートを放つ際に用いられる。この技術は助走の取り方、軸足の位置、蹴り足の振り抜き方など、複数の要素が組み合わさって成立する。インステップキックは19世紀後半のサッカー黎明期から発展してきた基本技術の一つであり、現代でもあらゆるレベルのプレーヤーが習得すべき必須技術とされている。特にフリーキックペナルティキックゴールキーパーのロングフィードなどで威力を発揮する。正しいフォームで蹴ることで、ボールに強いバックスピンをかけることができ、弾道の安定性も向上する。一方で、ボールとの接触面積が大きいため、わずかなミスが方向性のブレにつながる可能性もある。