サッカー用語辞典

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インバーテッドウイング

いんばーてっどういんぐ

インバーテッドウイング(Inverted Winger)は、利き足と逆サイドのウイングポジションでプレーする選手のことである。例えば、右利きの選手が左ウイング、左利きの選手が右ウイングとしてプレーする。従来のウインガーはサイドラインに沿ってドリブルでえぐり、クロスを上げる役割が主だったが、インバーテッドウインは内側(中央方向)にカットインして、利き足シュートを放つプレースタイルが特徴である。この戦術により、ウインガーが得点源としての役割を強化し、よりゴールに近いポジションから脅威を与えられる。代表的な選手としては、アリエン・ロッベン(左利き・右ウイング)、モハメド・サラー(左利き・右ウイング)などが挙げられる。メリットは、ゴールへの直接的な脅威、シュートコースの創出、守備側の対応の難しさなどである。デメリットとしては、サイドの幅を使いにくい、クロスの質が下がる可能性がある、カットインの動きが読まれやすいなどがある。現代サッカーでは主流の戦術となっており、多くのチームで採用されている。また、サイドバックオーバーラップと組み合わせることで、攻撃の多様性を生み出すこともできる。