ウイング
ういんぐ
ウイングは、サッカーのフィールドのサイド(両翼)で攻撃を担当するポジションを指す専門用語であり、英語のWingに由来する。文字通り「翼」を意味し、右ウイングと左ウイングに分かれる。ウイングの主な役割は、サイドでボールを受けてドリブルで相手ディフェンダーを突破し、ゴール前にクロスを供給すること、またはカットインして自らゴールを狙うことである。このポジションに求められる能力は、優れたドリブル技術、スピード、1対1の突破力、クロスの精度、そしてタイミングよくスペースに走り込む判断力である。ウイングは大きく分けて、サイドに張り付いて幅を作るクラシックなウイングと、中央に切れ込むカットインタイプのインサイドフォワードに分類される。歴史的には、1920年代から1950年代のWMフォーメーション時代、ウイングは最も重要な攻撃のポジションだった。しかし、1960年代以降の戦術革新により、伝統的なウイングは一時衰退した。近年では、4-3-3や4-2-3-1などのフォーメーションが主流となり、ウイングは再び重要性を増している。現代のウイングは、単にサイドでプレーするだけでなく、中央に流れたり、逆サイドに入れ替わったりする流動的な動きが求められる。クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、アリエン・ロッベン、ラヒーム・スターリングなどは、現代的なウイングの代表例である。