サッカー用語辞典

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クロス

くろす

クロスは、サッカーにおいてピッチのサイド(タッチライン付近)からペナルティエリア内やゴール前の中央エリアに向けてボールを送り込むパスまたはキックである。語源は「cross(横切る)」という英語に由来し、ピッチを横断するようにボールを送ることからこの名称がついた。クロスは攻撃の重要な手段であり、特にサイド攻撃を得意とするチームにとっては主要な得点パターンとなる。クロスには様々な種類があり、低い弾道でゴール前を横切るグラウンダークロス、高く上げてヘディングのチャンスを作るハイクロスゴールから遠ざかる方向に曲げるアウトスイングゴールに向かって曲がるインスイングニアポストに速く低く入れるニアクロスファーポストの高い位置を狙うファークロスなどがある。デビッド・ベッカムやケビン・デブライネは、正確で変化に富んだクロスで知られ、多くのアシストを記録している。クロスの精度は、ボールの回転、スピード、高さ、タイミングによって決まり、味方選手がヘディングやボレーで合わせやすい位置に届けることが重要である。現代サッカーでは、カットバックと呼ばれるゴールラインまで侵入してから中央に戻すパスも効果的なクロスの一種として多用されている。