キラーパス
きらーぱす
キラーパスとは、相手ディフェンスを崩壊させ、決定的なチャンスを生み出す攻撃的なパスを指すサッカー用語である。文字通り「殺し屋のパス」という意味で、一本のパスで試合の流れを変えるほどの破壊力を持つ。ラストパスと似ているが、キラーパスはより広義であり、必ずしも直接アシストにならなくても、明らかに得点機会を創出するパスを含む。相手の守備陣形の隙間を突くスルーパス、ディフェンスラインの裏へ抜け出す味方へのパス、サイドチェンジから逆サイドの選手へ展開するロングパスなどが該当する。このパスを出すには、味方と相手の動きを瞬時に把握し、最適なタイミングと軌道を見極める高度な戦術眼が必要である。アンドレア・ピルロ、シャビ・エルナンデス、ケビン・デ・ブライネなど、歴史的な名選手たちは試合の中で複数のキラーパスを供給し、チームの勝利に貢献してきた。現代サッカーでは、期待アシスト(xA)などの統計指標でキラーパスの価値が数値化されている。