サッカー用語辞典

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タイムウェイスティング

たいむうぇいすてぃんぐ

タイムウェイスティングとは、試合時間を意図的に消費する戦術的行為のことである。リードしているチームが試合終盤に時間を稼ぐために用いることが多く、ゴールキーパーがボールを保持する時間を長くしたり、選手交代を遅らせたり、負傷を装って試合を中断させたりする行為が含まれる。審判はこうした行為が過度であると判断した場合、警告を出したりアディショナルタイムを延長したりすることで対処する。タイムウェイスティングは戦術の一部として認識されているが、スポーツマンシップの観点からは批判の対象となることも多い。近年では、VARの導入やより厳格な時間管理により、露骨なタイムウェイスティングは抑制される傾向にある。一方で、チームが勝利を確実にするための正当な戦術として、ボールを保持し続けることで消極的に時間を使う「ポゼッション」という形のタイムマネジメントも存在する。