サッカー用語辞典

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パスカット

ぱすかっと

パスカットとは、相手チームがパスを出した際に、そのボールの軌道上に入り込んで奪い取る守備技術のことである。インターセプトとも呼ばれ、ボールを奪取する方法の中でも最も効率的な手段の一つとされている。パスカットを成功させるには、相手の動きやパスコースを予測する能力、素早い判断力、そして瞬発力が必要となる。特に相手の意図を読み、パスが出される前に動き出すアンティシペーション能力が重要である。パスカットに成功すると、相手の攻撃の流れを断ち切るだけでなく、即座にカウンターアタックを仕掛けることができるため、攻守の切り替えにおいて極めて有効である。守備的ミッドフィールダーセンターバックには特にこの能力が求められ、相手の攻撃の起点となるパスを遮断することでチームの守備を安定させる。現代サッカーでは、ハイプレスゾーンディフェンスの戦術において、組織的なパスカットが重視されており、複数の選手が連携して相手のパスコースを限定し、ボールを奪う戦術が一般的である。クロード・マケレレ、ンゴロ・カンテなどがパスカット能力に優れた選手として知られる。