サッカー用語辞典

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センターバック

せんたーばっく

センターバックは、ディフェンスラインの中央に位置する守備の要となるポジションであり、英語のCenter Backに由来する。CBと略されることが多く、通常は2人または3人で配置される。センターバックの主な役割は、相手フォワードマーク、空中戦での競り合い、ゴール前での最終的な守備、そしてディフェンスライン全体の統率である。このポジションに求められる能力は極めて高く、身長と体格を活かした空中戦の強さ、1対1での守備力、スピードある相手への対応力、ポジショニングの良さ、そして現代では足元の技術とビルドアップ能力も必須となっている。センターバックはチームの最終ラインを形成するため、一つのミスが失点に直結する極めて責任の重いポジションである。歴史的には、1925年のオフサイドルール改正後、WMフォーメーションにおいてセンターハーフが後退し、センターバックの原型が生まれた。1960年代以降、4バックシステムの普及とともに現在の形が確立された。プレースタイルは大きく分けて、攻撃的な相手に対して積極的にボールを奪いにいくストッパータイプと、後方でカバーリングを重視するスイーパータイプがあるが、現代では両方の能力を併せ持つことが求められる。パオロ・マルディーニ、フランコ・バレージ、ジョン・テリー、ヴィルヒル・ファン・ダイクなどが歴史的名センターバックとして知られる。