ボールオリエンテッド

ぼーるおりえんてっど

ボールオリエンテッドとは、ボールの位置を基準にして守備の配置や動きを決定する守備戦術の考え方を指すサッカー用語です。ボール志向の守備とも呼ばれます。ボールがある位置に応じて、チーム全体がスライド（横移動）し、ボールサイドに選手を集めてプレッシングや守備の密度を高めます。これにより、相手の攻撃オプションを限定し、ボールを奪いやすくします。ボールオリエンテッドの守備では、各選手が固定的なマークではなく、ボールの位置に応じて柔軟にポジションを調整します。ゾーンディフェンスの発展形として、現代サッカーで広く採用されている概念です。ペップ・グアルディオラやユルゲン・クロップなどの戦術家は、ボールオリエンテッドの守備を重視しています。この戦術には、チーム全体の連携と戦術理解が不可欠で、常にボールの位置を意識した守備組織が求められます。