マグヌス効果
まぐぬすこうか
マグヌス効果(Magnus Effect)とは、回転する物体が流体中を移動する際に、回転方向と垂直な方向に力が働く物理現象です。サッカーでは、ボールに回転をかけて蹴ることで、ボールが曲がる軌道を描く原理として応用されています。ボールが回転すると、回転方向と同じ側の空気の流れが速くなり、反対側では遅くなります。この速度差により圧力差が生じ、ボールが曲がります。右回転をかけると右に、左回転をかけると左に曲がります。この効果は、フリーキック、コーナーキック、ロングシュートなどで意図的に活用され、ベンドキック、カーブキック、バナナシュートなどの技術の物理的基礎となっています。現代サッカーでは、この効果を最大限に活用した無回転シュートやナックルボールなど、より複雑なボール軌道も研究されています。