カーブ
かーぶ
カーブとは、サッカーにおいてボールに回転をかけて曲げながら蹴る技術、またはその曲がる軌道そのものを指す。ボールに縦回転や横回転を与えることで、空気抵抗による「マグヌス効果」によってボールは曲がりながら飛ぶ。カーブを使ったシュートは、ゴールキーパーや壁を避けて枠内に飛ばすことができ、フリーキックやコーナーキックで特に効果的である。カーブの種類には、利き足の内側で蹴る「インサイドカーブ」(右利きなら左に曲がる)と、外側で蹴る「アウトサイドカーブ」(右利きなら右に曲がる)がある。また、縦回転をかけて落下させる「ドライブ回転」や、逆回転をかけて浮き上がらせる「無回転シュート」も広義のカーブ技術に含まれる。デビッド・ベッカムは「ベッカムカーブ」と呼ばれる美しいカーブキックで知られ、ロベルト・カルロスの物理法則を超えるような曲がり方をするフリーキックも有名である。カーブをかけるには、ボールの中心からずれた位置を蹴り、足首を固定して回転を与える技術が必要である。現代サッカーでは、カーブをかける技術は基本スキルの一つであり、フリーキックのスペシャリストやウイングの選手には特に重要な技術である。