壁パス
かべぱす
壁パスとは、味方選手を壁に見立てて、ボールを出してすぐに壁のようにリターンパスを受け取る連携プレーのことである。英語では「ワンツーパス」や「ギブアンドゴー」と呼ばれる。この技術は、狭いスペースで相手ディフェンダーを交わすために非常に効果的であり、特に中盤やサイドでの突破に用いられる。壁パスの基本原理は、ボールホルダーが前方の味方にパスを出し、その選手がワンタッチまたはツータッチでボールを返すことで、元のボールホルダーがディフェンダーの背後に走り込むという動きである。成功のカギは、パスの正確性、リターンパスのタイミング、そして走り込むスピードである。壁パスは基本的な連携プレーとして、あらゆるレベルのサッカーで教えられており、チームの攻撃的な流動性を高める重要な要素となっている。歴史的には、オランダのトータルフットボールやバルセロナのティキタカなど、パスワークを重視する戦術の中核を成す技術として発展してきた。