サッカー用語辞典

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攻撃的戦術

こうげきてきせんじゅつ

攻撃的戦術とは、積極的に得点を狙い、試合の主導権を握ることを目的としたサッカーの戦術アプローチです。高い位置でのプレッシング、多くの選手を攻撃に参加させる、ボール保持率を高める、サイド攻撃クロスを多用する、などの特徴があります。攻撃的戦術を採用するチームは、一般的に4-3-3や3-4-3などの攻撃的なフォーメーションを使用し、ウイングバックサイドバックも頻繁に攻撃参加します。代表的な攻撃的戦術には、バルセロナやスペイン代表が用いたティキタカ、リバプールやドルトムントが採用するゲーゲンプレス、オランダのトータルフットボールなどがあります。ペップ・グアルディオラ、ユルゲン・クロップ、マルセロ・ビエルサなどの監督は、攻撃的戦術の代表的な提唱者として知られています。攻撃的戦術の利点は、多くの得点機会を作り出せることですが、反面、カウンターアタックに脆弱になるリスクもあります。現代サッカーでは、攻撃時の選手配置だけでなく、ボールを失った瞬間の対応(トランジション)も攻撃的戦術の重要な要素となっています。