センタリング
せんたりんぐ
センタリングとは、サイドのポジションから中央のペナルティエリアに向けてボールを供給するプレーのことであり、クロスとほぼ同義の用語である。日本では「センタリング」という呼び方が伝統的に使われており、サイドからのボールを「中央に寄せる」という意味が込められている。センタリングは攻撃の最終局面における重要なプレーであり、フォワードやミッドフィールダーがヘディングやボレーシュートで合わせることで得点機会を生み出す。センタリングの質は、ボールの高さ、スピード、タイミング、そして狙ったエリアへの正確性によって決まる。歴史的には、ウイングと呼ばれるサイドアタッカーの主要な役割として発展してきた。現代サッカーでは、ウイングバックやサイドハーフ、さらにはセントラルMFからのポジション移動によるセンタリングなど、多様な選手がこの役割を担うようになっている。効果的なセンタリングは、相手ディフェンスとゴールキーパーの間の微妙なスペースを狙い、味方選手が最適なタイミングで合わせられるような配球が求められる。