グラウンダーパス

ぐらうんだーぱす

グラウンダーパスは、ボールを地面に転がすように出すパスのことである。空中を浮かせるパス（フローティングパスやロブパス）と対比される基本技術で、正確性とスピードに優れている。地面を転がるため、受け手にとってトラップしやすく、次のプレーにスムーズに移行できる利点がある。特に狭いスペースでのショートパスや、相手のプレッシャーが強い状況では、グラウンダーパスが選択されることが多い。ペップ・グアルディオラ監督が指揮するチームなど、ポゼッションサッカーを志向するチームでは、グラウンダーパスを中心とした細かいパスワークが重視される。技術的には、足のインサイド（内側）を使ったパスが最も正確で、軸足の位置とボールへの体の向きが重要になる。ピッチ状態（芝の長さ、湿度）によっては、ボールの転がり方が変わるため、力加減の調整が必要である。戦術的には、相手守備陣の足元を通すパス（股抜きパス）や、ラインの間を通すパスとして効果的に使われる。サッカーの最も基本的かつ最も多用されるパスの種類であり、あらゆるレベルの選手にとって習得必須の技術である。