フリップスロー
ふりっぷすろー
フリップスローは、前方または側方に宙返り(フリップ)をしながら行うスローインの技術である。通常のスローインよりも遠くにボールを投げることができ、相手ゴール前に直接ボールを送り込む攻撃手段として使用される。基本的な動作は、助走をつけて前転または側転のような動きをしながら、回転の勢いを利用してボールを投げる。競技規則上、スローインは「両手を使い、頭上から投げる、両足が地面に接地している(または地面上にある)」という条件を満たせば有効であり、フリップスローはこの条件内で行われる。デンマークの選手、トーマス・グロネマルクがこの技術を広め、多くのチームで採用されるようになった。イングランドのストーク・シティやリバプールなどが、フリップスローを戦術の一部として活用した。メリットは、ロングスローと同様にペナルティエリアまでボールを届けられること、相手にとってコーナーキックのような脅威になることである。デメリットは、技術習得が難しい、失敗すると反則になる、怪我のリスクがあることなどである。現代サッカーにおける特殊な戦術の一つである。