サッカー用語辞典

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ロングスロー

ろんぐすろー

ロングスローとは、相手ペナルティエリア付近から遠投力を活かして長距離のスローインを投げ込む攻撃戦術である。通常のスローインとは異なり、クロスボールのように相手ゴール前に直接ボールを届けることができるため、セットプレーに近い得点機会を生み出す。投げる選手は助走をつけて全身のバネを使い、20メートル以上の飛距離を実現する。デンマークのトーマス・グロンキャーやアイスランド代表のロリー・デラップが代表的な使い手として知られる。デラップのスローインはストーク・シティの重要な戦術的武器となり、多くのゴールを生み出した。ロングスローの成功には、正確なコントロール、味方のポジショニングターゲットマンの存在が必要となる。守備側にとっては、通常のコーナーキックと同様の脅威となるため、組織的な対応が求められる。ただし、ファウルスローとならないよう、正しいフォームを保つ技術も重要である。現代サッカーでは限られた選手の特殊能力だが、効果的に使えば試合の流れを変える武器となる。