4バック
よんばっく
4バックは、サッカーにおいてディフェンスラインに4人の選手を配置する守備システムであり、現代サッカーで最も一般的な形態である。通常、左サイドバック、左センターバック、右センターバック、右サイドバックの4人で構成され、横一列に並ぶフラットな形、または中央の2人が少し下がるスタッガード(ずれた)形がある。4バックの利点は、守備の安定性とバランスの良さにある。中央に2人のセンターバックを配置することで、相手フォワードに対して数的優位を保ちやすく、サイドバックが攻撃参加しても、センターバックがカバーできる。代表的なシステムである4-4-2、4-3-3、4-2-3-1などは、すべて4バックを採用している。4バックでは、ディフェンスラインの統制が重要であり、オフサイドトラップを仕掛けたり、コンパクトに保ったりするために、4人が連動して動く必要がある。また、ビルドアップ時には、センターバックがボールを持ち、サイドバックが幅を取ることで、攻撃の起点となる。一方、3バックと比較すると、サイドバックの攻守両面での負担が大きく、体力とスピードが求められる。4バックの戦術的な完成度が、チームの守備力を大きく左右する。