サッカー用語辞典

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インジュリータイム

いんじゅりーたいむ

インジュリータイムとは、前半または後半の規定時間終了後に追加される時間のことで、正式には「アディショナルタイム」と呼ばれるサッカー用語である。試合中に発生した負傷者の治療、選手交代ビデオ判定時間稼ぎなどで失われた時間を補うために主審が裁量で設定する。通常、前半・後半それぞれの終了間際に第4の審判が電光掲示板で追加時間を表示する。一般的には1分から5分程度だが、重大な負傷や中断が多い場合は10分を超えることもある。2022年のFIFAワールドカップでは、より正確な追加時間の算出が導入され、試合によっては10分以上が追加された。インジュリータイムは試合の勝敗を左右する重要な時間帯であり、劣勢のチームが逆転を狙う最後のチャンス、優勢のチームが逃げ切りを図る緊張の時間となる。歴史的な劇的ゴールの多くがこの時間帯に生まれており、「ロスタイムの奇跡」として語り継がれている。主審は追加時間の終了タイミングも裁量で決定する権限を持つ。