サッカー用語辞典

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オフサイド

おふさいど

オフサイドは、サッカーにおいて攻撃側の選手が不当な位置取りから利益を得ることを防ぐために設けられた反則ルールである。攻撃側の選手が、ボールより相手陣地側にいる状態で、かつ相手選手が2人未満しかいない位置にいる時にボールに関与した場合にオフサイドとなる。具体的には、味方がパスを出した瞬間に、ボールを受ける選手が最後から2番目の守備側選手(通常はゴールキーパーを除く最後尾のフィールドプレーヤー)よりゴールに近い位置にいると判定される。ただし、ハーフウェーラインより自陣側にいる場合、スローインゴールキックコーナーキックから直接ボールを受ける場合はオフサイドにならない。オフサイドと判定された場合、相手チームに間接フリーキックが与えられる。このルールは1863年のサッカー誕生当初から存在し、1990年代には「パスが出た瞬間に同じラインにいる場合はオフサイドではない」という解釈の変更が行われ、攻撃が有利になるよう改定された。現代サッカーでは副審がオフサイドラインを監視し、VARによる判定支援も導入されている。オフサイドトラップという守備戦術も生まれ、組織的なディフェンスの重要な要素となっている。