サッカー用語辞典

← 用語一覧に戻る

シザース

しざーす

シザースとは、ボールの周りで両足を交互に素早く動かして相手を惑わすドリブル技術の一つ。英語で「ハサミ」を意味し、足の動きがハサミのように見えることから名付けられた。基本的な動作は、ボールの前で片足を内側から外側へ大きく振り、続いてもう片方の足も同様に動かし、最後に逆方向にボールを運ぶ。ステップオーバーと似ているが、シザースはより大きな動作で、左右の足を交互に使う点が特徴である。この技は、相手ディフェンダーの重心を大きく移動させ、完全にバランスを崩すことができる。ブラジルのロナウド(元ブラジル代表)やデニウソンが得意としていた技で、特にスピードに乗った状態から繰り出すと効果的である。実行する際は、上半身の傾きも利用して相手を騙すことが重要で、体全体で「こちらに行く」という偽のサインを出す。現代サッカーでも、サイドでの1対1の局面で有効な技として、多くのウイング選手が活用している。派手な動きではあるが、使いすぎるとパターンを読まれるため、効果的なタイミングで使用することが求められる。