ファルソ9

ふぁるそないん

ファルソ9とは、「偽の9番」を意味するスペイン語で、センターフォワードの位置に配置されながら、前線に張らずに中盤まで下がってプレーする戦術を指すサッカー用語です。通常のストライカーのように最前線でゴールを待つのではなく、ミッドフィールドに降りてボールを受け、パスやドリブルで攻撃を組み立てます。この動きによって相手のセンターバックを引き出し、ウイングやミッドフィールダーが走り込むスペースを作り出します。ペップ・グアルディオラがバルセロナでリオネル・メッシを偽9番として起用し、大成功を収めたことで広く知られるようになりました。フランチェスコ・トッティやロベルト・フィルミーノも、ファルソ9の役割を担った選手として有名です。この戦術は、高い技術、視野、戦術理解を持つ選手に適しており、相手の守備陣形を崩す効果的な手段となります。