サッカー用語辞典

← 用語一覧に戻る

スイーパーキーパー

すいーぱーきーぱー

スイーパーキーパーとは、ゴールを守るだけでなく、ペナルティエリア外に積極的に飛び出し、最終ディフェンダーのような役割も担うゴールキーパーを指すサッカー用語である。従来のゴールキーパーゴールライン近くに留まるのに対し、スイーパーキーパーディフェンスラインの背後のスペースをカバーする。相手フォワードへのスルーパスに対して、誰よりも早く反応してボールを処理することで、失点を防ぐ。また、ビルドアップ時には最後方でボールを受け、足元の技術を駆使してパスを供給する役割も担う。マヌエル・ノイアーがこのスタイルを完成させ、「スイーパーキーパー」という概念を確立した。エデルソン、アリソン、テア・シュテーゲンなども同様のプレースタイルで知られる。このスタイルには高いリスクが伴い、判断ミスや技術的失敗が直接失点につながる可能性がある。しかし、現代サッカーのハイライン戦術では不可欠な存在となっており、足元の技術とパス能力を持つゴールキーパーが高く評価される。統計的には、ペナルティエリア外でのボールタッチ数が通常のキーパーの2倍以上になることもある。