スイーパー

すいーぱー

守備陣の最後方に位置し、ディフェンスラインの背後をカバーする役割を担うポジション。英語で「掃除する者」を意味し、相手の突破やスルーパスに対して最後の砦として機能する。リベロと混同されることもあるが、スイーパーは純粋に守備的な役割に特化しているのに対し、リベロは攻撃参加も積極的に行う点で異なる。スイーパーシステムでは、前方のストッパーやマンマーカーが相手選手をマークし、スイーパーはマークを持たずに全体をカバーする。このポジションには優れた危険察知能力、ポジショニング、スピード、そして1対1の守備力が求められる。1980年代から90年代にかけて欧州で広く採用されたが、オフサイドルールの厳格化やハイラインを敷く戦術の普及により、純粋なスイーパーは減少した。現代では、フォーバックの中で最も守備的な役割を担うセンターバックや、スリーバックの中央の選手がスイーパー的な機能を果たすことがある。