プレー時間
ぷれーじかん
プレー時間とは、サッカーの試合において実際にボールがインプレー状態にあった時間のこと。通常の試合時間は前後半45分ずつの計90分だが、この間には様々な中断(ゴールキック、スローイン、フリーキックの準備、選手交代、負傷者の治療など)が発生する。そのため、実際にボールが動いている「プレー時間」は試合時間よりも短くなる。国際試合では平均して60分前後、リーグによっては50分台という統計もある。この中断時間を補うために、主審は各ハーフの終了時にアディショナルタイム(ロスタイム)を追加する。近年では、プレー時間を増やすための取り組みとして、時間稼ぎの防止やVAR判定の迅速化が進められている。2022年ワールドカップでは、実際のプレー時間を正確に計測し、より長いアディショナルタイムを設定する方針が採られ、実質的なプレー時間が増加した。プレー時間の管理は試合の公平性に直結し、サッカーの魅力を高める重要な要素となっている。戦術的には、リードしているチームがプレー時間を減らそうとする行為が見られることもある。