アウトオブプレー
あうとおぶぷれー
アウトオブプレーとは、サッカーにおいてボールが競技中ではない状態を指す競技規則上の概念である。ボールがピッチの外に完全に出た時(タッチラインまたはゴールラインを越えた時)、または主審が試合を停止した時にアウトオブプレーとなる。この状態では、どの選手がボールに触れても試合は進行せず、反則も成立しない(ただし、乱暴な行為などの非スポーツマン的行為は処罰対象)。アウトオブプレーの反対は「インプレー」であり、これはボールが競技中である状態を指す。試合はキックオフによってインプレーとなり、スローイン、ゴールキック、コーナーキック、フリーキック、ペナルティキックなどのセットプレーもアウトオブプレーからインプレーへの移行である。審判の笛が鳴った時点でアウトオブプレーとなるため、笛の後のプレー(いわゆる「笛の後のゴール」)は無効である。戦術的には、アウトオブプレーの時間を意図的に長くして試合の流れを切ったり、リードしている時に時間を使うために利用されることもある。また、負傷選手が出た場合、フェアプレーの精神からボールを意図的にアウトオブプレーにして試合を止めることも慣例として行われる。